医師とのつき合い方
◆ご近所にホームドクターを
病気や怪我といえば「病院」と考えている方が多いようです。風邪は万病のもととは言うものの、風邪(上気道炎というそうです)如きで大学病院を訪ねるなんて、オーバーな患者さんも実に多いのです。
近医=ご近所のお医者さんの存在を認めない方もいて病院だから良質の治療、近医はそこそこ…、時には「ブッシュ」との酷評をすることもあり、この面では患者さんは優位にたっています。医師はよほどでない限り患者さんを選べないが患者さんは医師を選べ、アトピーの場合は「ドクターショッピング」ということばもあるほどです。イギリスでは医療制度で、まずご近所のホームドクターで「診察」をうけて、手におえない病気の場合のみ紹介状をつけて病院で「治療」を受けるシステムとなっています。
したがって電子カルテが完備しカルテの所有権は患者さんにあります。わが国でそこまで到達するにはかなりの期間が必要でしょうが、患者さんは先ずご近所のお医者さんで診察を受けるようにしてください。
とくにアトピーの場合は長期間ですので遠くの病院より近くの皮膚科です。大学病院は医学研究施設の一環で研究に値する患者さんは歓迎されますが、普遍的な病気は研修医の単位習得には好適、これも医学向上に貢献はしますがお互いのロスが多いようです。アトピー性皮膚炎は普遍的な病気です。患者さん側は医療機関を使い分けることが必要です。
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資料提供 日本アトピー協会