症状
◆症状の現れ方
アトピー性皮膚炎は主に皮膚が病変し強い痒みを伴います。皮膚の病変を皮疹と云い幾つかの現れ方があります。診断は医師の専門領域ですので素人判断は禁物ですが、おおまかな目安は以下のようです。なおアトピー性皮膚炎は皮膚科またはアレルギー科、乳幼児の場合は小児科の領域です。
皮疹
ひしん 皮膚に現れる病変の総称で病変の程度によって
次のように呼び分けます。
湿疹
しっしん. 紅斑、丘疹、水疱などが混じり合って皮膚に現れるとき
これを湿疹と呼んでいます
紅斑
こうはん 皮膚が赤みを帯びた状態で、皮膚の表面に近い
毛細血管が拡張してうっ血している状態をいいます
丘疹
きゅうしん 皮膚から盛り上がったブツブツ状の病変、
直径1センチ以内のものをいいます
水疱
すいほう 丘疹状のもので内部に水のような液体を含む場合をいいます
膿疱
のうほう 水疱の中身が膿となり白く濁って見える状態をいいます
膿瘍
のうよう 丘疹や水疱などが化膿して膿がたまった状態をいいます
糜爛
びらん 皮膚の表面が欠けてなくなり、分泌物でジュクジュクに
なった状態をいいます
痂皮
かひ ビラン面が乾燥した状態をいいます
血痂
けっか 血管から滲み出た血や液体、膿などが乾燥して固まった
状態をいい、俗にいうカサブタ、掻破痕ともいいます
魚鱗癬
ぎょりんせん 皮膚が乾燥して荒れた状態で、魚の鱗のように脱落する
状態をいいます
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資料提供 日本アトピー協会